kurumiii’s diary

何者にもなれない

何者にもなれない私

酒を飲まないとやってられない、と同じように私は文字に起こさないと死んでしまうそうだ。

私には何もない。特技とか誇れるものもないから、就活に向けて焦って資格の勉強をし始めるような人間。

自分の体に傷をつけることなんて怖くてできないからメンヘラにもなりきれない。だからと言って前向きにポジティブに割り切って生きていくこともできない。本当に中途半端な人間。

 

だから何かあるとすぐに音楽に逃げてきた。

 

イヤホンをすればそこはもう私の世界で、音楽はいつでも私の味方だった。テストで悪い点数をとっても、音楽の歌のテストで恥をかいても、部活で怒られても、「このまま死んでしまいたい」と思いながら学校にむかう朝も、バイトで客に暴言を吐かれた時も、オールでレポートを書き上げた朝も、いつでも音楽はいつでも私の存在を肯定してくれた。

音楽の存在にすごく助けられて生きてきた。

 

 

 小学生の時にラルクアンシエルに出会って、衝撃を受けた。言葉にできない衝撃具合で、テレビで見た次の日にアルバムを買いに初めてCDショップに行った。あの時のドキドキはまだほんの少し胸の中に覚えてる。

その流れで少しずつ音楽を聞くようになって、中学の時にYouTubeで【世界の終わり】を知り、衝撃を受けた。確かまだメジャーデビュー直後だったと思う。アルバム【ENTERTAINMENT】はもう擦り切れる程聞いた。

思春期・中二病を拗らせていたので夜中にベランダに出て泣きながら聞いてたこともある。クラスではBUMP、RAD、ワンオクが死ぬほど流行っていた。私はBUMP派だったな、今でも好きだよ。でもライブに行ったりとか、CDを買って聞く以上のことはせず中学卒業と同時に自分の中での音楽ブームが過ぎた。

 

その後高校二年生のある日、突然flumpoolにハマった。きっかけは覚えてない。CD・アルバムを買いまくり、ライブにも行ってファンクラブにも入った。バイト禁止どころか課題をどうにかするので精一杯の毎日だったからお小遣いを工面して行けるだけのライブに行った。毎朝「このまま死んでしまいたい」と本気で思いながらその思いと涙を消したくて、登校中も下校中も音楽を聞きながら過ごした。そのおかげで、元気をもらいたくて聞いていた当時の音楽は今聞くと恐ろしいくらい当時を思い出させる。だるい中、教科書や参考書で埋め尽くされたバッグを持って歩いたあの瞬間が一気にフラッシュバックされて、意味呪いになっている。

こんな感じに辛い青春(?)だったから中学の時以上に音楽にのめりこむようになった。クリープハイプ、KANA=BOON、9mm Parabellum Bullet[Champagne] あたりの人気枠をとりあえず聞きまくった。中学の頃と違って、調べてすぐに聞くなり買えるなりできるようになっていたので、スマートフォンの偉大さを感じた。

私はミュージシャンのように自分の思いを曲にできる技術もないし、ステージにたってたくさんの人に自分の存在を認めてもらえるわけでもないし、学校や親に反抗する勇気もなかった。だから、イヤホンをして再生ボタンを押せば私の存在を肯定してくれる音楽が大好きだった。心の支えだった。学校の帰りに行くCDショップが大好きだった。

高校を卒業したらもっとライブ行ってフェスにも行こうと思った。

 

でも大学に入ってからは音楽を聞く余裕もなくて、やっと落ちついた大学三年の今。

また音楽を聞き始めてる。当たり前だけど2~3年もたつと音楽シーンって随分変わるもんだなあって..... ライブ・フェスいきまくったりとか「昔から応援してました!」みたいなバンドもいないけど、音楽はいつだって私の存在を否定しないでいてくれる。私は未だに友だちもほとんどいないからライブに行くにもイベントいくにも買い物いくにも一人だけし、お金もないし、高三の時に死ぬほど迷って選んだ進路に対して後悔をしている。国試に受かる!と決めた大学在学中の目標もフェードアウトした。

ART-SCHOOLのUnder my skinを聞きながらベッドの上で涙を流してたかと思えば、スタバの甘ったるいフラペチーノ飲みながらsumikaのLovers聞いちゃう人間なんだよね。

それでも音楽は私を否定しない。勿論、私のために歌われている曲じゃないことなんて百も承知してる。

ただ、音楽を届ける側が聞き手に当てはまっちゃうような言葉を紡いで、音をならしてくれるだけで「私」を肯定してくれている気がするから。

 

あるバンドが「歌詞に意味なんかいらない」って歌ってたけど私は全くそんなこと思わない。

バンドマンの皆さん、いつも音楽をありがとうございます。

何者にもなれない私を何かにしてくれるのはあなたの曲のおかげです。

大学に行っても、髪を染めても、ベースを買っても何も変われなくて私は何者にもなれないけど、音楽を聞いてるときだけはそんな自分を肯定されて「私」になれてるから。

 

ある日突然変われるわけもないから、これからも中途半端なままの私は音楽に逃げると思う。そしてある日、突然音楽を聞かなくなってしまうかもしれない。そんな日がくるまで私は音楽を聞き続けようと思う。自分の存在のために。

 

 

なーんていうけど聞く音楽の幅はすごく偏ってるので何かおすすめがあれば教えてください。削った言葉もあるけど書き出せてすっきりしたなー!

とりあえず何年かぶりの6月のライブ、楽しみー!